自動車や自転車の相乗りを意味することば。ライドシェアリングridesharingともよばれる。最近では、一般のドライバーが自家用車を使って利用客を運ぶ有料ビジネスをさす場合が多い。車のライドシェアビジネスは、利用希望者がスマートフォン(スマホ)などのアプリケーション(アプリ)を通じて配車を依頼すると、スマホ端末のGPS機能を通じて現在位置が発信され、地図上の近くを走っているライドシェア提供ドライバーを呼び出し、有料で送迎してもらう仕組みである。利用希望者は迅速・手軽に自動車を利用でき、一般ドライバーにとってもあいた時間などで金銭を稼ぐことができる。スマホアプリで行き先を指定でき、料金も登録したクレジットカードなどで決済できるため、ことばの通じない外国人でも利用しやすい。情報技術(IT)の普及で、自動車の所有者・運転者と、自動車に乗りたいユーザーを効率よく結び付けることが可能となって生まれたサービスである。使っていない車や家などの資産を、インターネットを介して必要な人に使ってもらうシェアリング・エコノミー(共有型経済)の一形態でもある。
自動車のライドシェアは、2010年にアメリカのウーバー・テクノロジーズ社(Uber Advanced Technologies Group)がサービスを開始。タクシーより割安なため、世界的に普及し、ウーバー社は世界約80か国・地域でライドシェアを提供し、各国にライドシェアを提供する企業が生まれている。二酸化炭素の削減や渋滞緩和につながることから、ライドシェアを推奨する国もある。イギリスの調査会社ジュニパーリサーチは世界のライドシェア市場が2020年に65億ドルに達すると試算している。日本では、一般ドライバーによるライドシェアは道路運送法で原則禁止されてきた。しかし公共交通機関の少ない過疎地では例外的に認められ、2018年(平成30)には国家戦略特区の兵庫県養父(やぶ)市で、公共バスと同じ道を走るライドシェアが始まる予定である。
[矢野 武 2018年4月18日]
(2015-3-16)
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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