ライフスタイル・セグメンテーション(英語表記)lifestyle segmentation

流通用語辞典 の解説

ライフスタイル・セグメンテーション【lifestyle segmentation】

市場細分化の方法として、人間の態度、意識、価値観、行動パターンなどを測定し、その同質性と異質性から消費者を分類する方法。分類された消費者グループは、その同質性によって適切な名づけが行なわれる。ライフスタイル・タイポロジー類型)ともいう。米国のスタンフォード研究所のVALS(Valueand Life Style)マズローの欲求階層理論を参考にし、9つのタイポロジーに分類した。生活耐乏グループにはいる(1)サバイバー(落後者)、(2)サステイナー(耐久者)、外的動因に動かされる(3)ビロンガー(保守常識者)、(4)エミュレーター(上位志向派)、(5)アチーバー(目標到達者)、内的心理動因で動く(6)アイ・アム・ミー(個性派)、(7)イクスペリエンシャル(経験志向派)、(8)ソサイタリー・コンシャス(社会経験派)、それに(9)自己実現の9タイポロジーである。タイポロジーによって購入される商品、生活スタイル、趣味・嗜好が違う。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティング流通用語辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ライフスタイル・セグメンテーション
life-style segmentation

市場をライフスタイルによって異なった顧客の細分 (セグメント) 市場に分割すること。各々の細分市場のニーズ特性に応じたきめ細かいマーケティングミックスを実行できる。ライフスタイルとは,もともとは生活のなかでの認識と行動の枠組みであるが,今日では,それ自体で個人の生き方全体を決定する価値観という意味が付与されている。消費の多様化によって,マス・マーケティングでは十分に満たされないニーズが多く存在するようになっており,各部分集合のニーズにきめ細かく応えることは競争上重要な課題になっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android