ラプラスの悪魔(読み)ラプラスノアクマ

デジタル大辞泉 「ラプラスの悪魔」の意味・読み・例文・類語

ラプラス‐の‐あくま【ラプラスの悪魔】

フランス数学者・天文学者ラプラス自著で述べた超越的存在。ある瞬間におけるすべての原子位置運動量を知り得る存在がいると仮定すると、物理法則にしたがって、その後の状態をすべて計算し、未来を完全に予測することができると主張ニュートン力学に基づく古典論的な世界観における、全知の存在と見なされる。20世紀以降に進展した量子論的な世界観では、不確定性原理により原子の位置と運動量は確率的にしか知ることができず、ラプラスの悪魔は存在しないと考えられている。ラプラスの魔。ラプラスの魔物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android