日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランペドゥーザ島」の意味・わかりやすい解説
ランペドゥーザ島
らんぺどぅーざとう
Lampedusa
イタリア、シチリア島とアフリカのチュニジアとの間に位置するペラージェ諸島Isole Pelagieの主島。北緯35度29分の同島ペッシェ・スパーダ岬はイタリア領最南端。面積20.2平方キロメートル、人口は北東の小島リノーサ島をあわせて5741(2001国勢調査速報値)。島内最高点は133メートルと低い。土壌の性質や水不足のため農業は振るわず、主要な生計手段は漁業である。先史時代やローマの遺跡がある。19世紀以降住民が定着した。シチリア島から205キロメートル離れるが、同島のアグリジェント県に属する。地中海の要衝で要塞(ようさい)があったため、第二次世界大戦中の1943年連合軍に爆撃された。
[堺 憲一]