ラ・じかばち・やどかり(漢字)

普及版 字通 の解説


19画

[字音]
[字訓] じかばち・やどかり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ら)。は、金文(えい)の字形によって考えると、やどかりの形である。〔説文〕十三上に「(くわら)なり」とあって、じかばちをいう。やどかりのことを(らぼう)・蜆(らけん)・蛤(らこう)のようにもいい、はその象形に従う字である。

[訓義]
1. じかばち。
2. にな、にし、やどかり。
3. なめくじ、かたつむり

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 螺字と同じ 〔名義抄 虎の屬なり。桑虫なり 〔立〕 サソリ

[語系]
・螺・luaiは同声。窩uaiは声義が近い。じかばちの意は、地穴を作ることと関係があろう。すべて螺旋(らせん)的な形状をもつものをいう語と思われる。

[熟語]

[下接語]
・螺

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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