リアルタイム精算(読み)リアルタイムセイサン

デジタル大辞泉 「リアルタイム精算」の意味・読み・例文・類語

リアルタイム‐せいさん【リアルタイム精算】

電力事業において、一般の発電会社や大口需要家が事前に給電指令所に届け出た発電・消費の計画値と実績値の差分を、時間帯ごとにリアルタイム価格で精算する制度。電力事業が自由化されている国や地域で、電力需給の均衡維持に貢献する仕組みとして導入されている。
[補説]リアルタイム価格は、給電指令所の要請に応じて緊急に追加発電や消費抑制を行う契約を交わした特定の発電会社や大口需要家による調整電力入札によって決まる。電力の需給が急に逼迫するとリアルタイム価格は高騰し、一般の発電会社や大口需要家も発電・節電した電力を高い価格で買い取ってもらえるため、発電会社には追加発電、需要家には消費抑制の動機を与える。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android