リオティント(読み)りおてぃんと(英語表記)Minas de Ríotinto

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リオティント」の意味・わかりやすい解説

リオティント
りおてぃんと
Minas de Ríotinto

スペイン南西部、アンダルシア地方ウェルバ県の鉱山町。正称ミナス・デ・リオティント。シエラ・モレナ山脈南西部にある黄鉄鉱鉱山地域の標高420メートルに位置する。鉱山は町の西方にあり、古来、銅鉱山として有名で、その開発はフェニキア時代と考えられている。一時廃鉱となっていた時代もあるが、18世紀からおもにイギリスによって採掘され、1954年にスペイン主体の企業がつくられた。現在は銅資源は枯渇しておもに黄鉄鉱を採掘しており、産出量は黄銅鉱も含めて年約280万トンである。黄銅鉱は硫酸などの製造に利用される。露天掘りにより深さ200メートルまで階段状に掘り下げられている。

田辺 裕・滝沢由美子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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