岩石学辞典 「リップル・マーク」の解説 リップル・マーク 指向性の堆積構造の一種で,未固結で凝集していない堆積物の表面が,接触した大気または水の流れによって形成され波状となった周期的構造.表面は流体の流れる方向に直角に尾根と窪みが繰り返し形成される傾向がある.連続した峰の間の距離はcmからmの規模であるが,研究者によっては小規模のものに限定している.リップルの断面は対称的のものも非対称的のものもある.非対称的なものでは上流側斜面(stossまたはweather)が浅く,下流側斜面(leeまたはsheltered)が急傾斜となる.ある環境条件では一方向性の流れによって対称的な形が形成される[Lyell : 1838, Allen : 1968]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報