デジタル大辞泉
「リネン」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
リネン
※二人女房(1891‐92)〈
尾崎紅葉〉上「白リネンの
胴衣に黄金鎖を
山形に懸け」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
リネン
リンネルとも。アマ(亜麻)織物の総称。帆布,カンバスなどにする厚地のものもあるが,一般には比較的細いアマ糸による薄地の織物をいう。組織は平織,綾織,繻子(しゅす)織があり,漂白により半晒(はんざらし)品と本晒品がある。平滑で光沢に富み堅牢(けんろう)で涼感があるので,夏の洋服地,テーブル掛け,ナプキンなどとし,ごく薄地のものはハンカチーフ,シャツ,レース地などとする。
→関連項目麻糸紡績|麻織物
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
リネン
Lynen, Feodor(Felix Konrad)
[生]1911.4.6. ミュンヘン
[没]1979.8.8. ミュンヘン
ドイツの生化学者。 1937年ミュンヘン大学卒業。 41年同大学講師,53年生化学教授,54年からミュンヘンのマックス・プランク細胞化学研究所所長,72年からマックス・プランク生化学研究所所長を兼ねる。コレステロールと脂肪酸がそれから形成される活性化アセタートを初めて分離し,いわゆる脂肪酸サイクルのなかで脂肪酸分解の機構を解明,またコレステロール,スクアレン,テルペンおよび天然ゴムなどを含むポリイソプレン化合物の生合成の過程を明らかにした。 K.ブロッホとともに 64年ノーベル生理学・医学賞受賞。
リネン
linen
亜麻繊維を原料とした製品の総称。亜麻糸,亜麻織物など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
リネン【linen】
➀亜麻(あま)で作られた生地および製品。強くて光沢があり、使って洗濯するほどにやわらかさを増す。夏の衣料やハンカチーフなどに用いる。◇「リンネル」ともいう。
➁シーツ・テーブルクロス・タオル類などの布製品の総称。
出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のリネンの言及
【アサ(麻)】より
…ワタに比べて不純物が多く,ペクチン,ヘミセルロース,蠟質,色素などを多量に含有しているので,原料採取後,紡績工程に入るまでに前処理が必要である。(1)リネン アマ繊維(フラックス)で作った糸,またこの糸で織った織物。リンネルとも呼ばれる。…
【麻織物】より
…おもなものに[亜麻](フラックス。織ったものをリネンと呼ぶ),[苧麻](ちよま)(ラミー,カラムシともいう),[大麻](ヘンプ),黄麻([ジュート],つなそともいう),マニラ麻,サイザル麻などがある。麻類はそれぞれ相違はあるが,多くは繊維細胞が集まって繊維束を形づくっており,繊維束の繊維素以外に表皮や,木質部,ゴム質,ペクチン質などを含有しているので,より細かく分繊して糸にし織物にするのが良く,ロープ,紐類などは繊維束をそのまま撚り合わせて使用する。…
【アマ(亜麻)】より
…茎からは繊維を,種子からは油を採る作物(イラスト)。その繊維で肌ざわりがよく薄手の織物リネンを織る。 アマ科の一年草で,カフカス地方から中東にかけての一帯が原産地とされる。…
※「リネン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」