リボフ(その他表記)L'vov

デジタル大辞泉 「リボフ」の意味・読み・例文・類語

リボフ(L'vov/Львов)

ウクライナの都市リビウロシア語名。

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改訂新版 世界大百科事典 「リボフ」の意味・わかりやすい解説

リボフ
L'vov

ウクライナ北西部,同名州の州都。人口72万7061(2005)。鉄道,自動車道路の分岐点で空港もある。ポーランドとの国境に近く古都として名高い。ドイツ語ではレンベルクLemberg,ポーランド語ではルブフLwówという呼び名が示すように,ロシア,オーストリア,ポーランドなどいくつかの国家の支配を経験した。市の歴史は古く,1256年に《ガーリチ・ボルイニ年代記》に都市として記されている。1349年以降は,ハンガリーの支配下にあった17年間(1370-87)を除き,ポーランドに属した。1772年の第1次ポーランド分割によりオーストリア領となり,ロシア革命期に短命な西ウクライナ人民共和国の主都となったあと,1919年から再びポーランド領となり,その後39年にソ連領となった。西ウクライナの文化・産業の中心地で,ウクライナ科学アカデミーの支部があり,自動車,精密機械などの機械工業が発達しているほか,多くの史跡がある。
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百科事典マイペディア 「リボフ」の意味・わかりやすい解説

リボフ

ウクライナ西部の都市。ウクライナ名はリビフL'viv。ポーランド名はレブフ。ポーランド国境の古都。西ブグ川とドニエストル川の分水界にある。自動車,テレビ,農業機械,ガラス,製油楽器繊維などの工業が行われる。大学(1661年創立)があり,16世紀末からウクライナ・カトリックの総本山がおかれ16―17世紀の聖堂が残っている。1256年創設。14世紀ポーランド領。1772年オーストリア領。1919年―1939年ポーランド領。1939年以後ソ連領。1989年には反ソ連運動の拠点にもなっており,ウクライナ国内でも最も反ロシア感情が根強い。なお,歴史地区は1998年と2008年世界文化遺産に登録された。72万9842人(2012)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リボフ」の意味・わかりやすい解説

リボフ(Georgiy Evgen'evich L'vov)
りぼふ
Георгий Евгеньевич Львов/Georgiy Evgen'evich L'vov
(1861―1925)

ロシアの政治家。大地主で公爵1905年カデット立憲民主党結成に参画し、翌年国会議員となる。第一次世界大戦中に自治体連合議長となり、戦時国内体制を組織した。17年の二月革命後、臨時政府首相に就任し、第一次連立政府にも留任したが、同年夏、退陣した。十月革命後、フランスに亡命した。

[原 暉之]


リボフ(ウクライナ)
りぼふ

リビウ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リボフ」の意味・わかりやすい解説

リボフ

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