ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リムスキー=コルサコフ」の意味・わかりやすい解説
リムスキー=コルサコフ
Rimskii-Korsakov, Nikolai Andreevich
[没]1908.6.21. リューベンスク
ロシアの作曲家。ロシア国民楽派「五人組」の一人で,ペテルブルグ海軍士官学校在学中,1861年にミリー・A.バラキレフと知り合い,音楽家を志した。1871年ペテルブルグ音楽院の教授となり,1873~84年は海軍軍楽隊の監督を兼任,1886~1900年はロシアのシンフォニー・コンサートの指揮者を務めた。革命中は学生の味方として院長と対立,辞職して回顧録を執筆した。その後復職し,1907年にはパリのセルゲイ・パブロビッチ・ディアギレフ主催のロシア音楽祭に参加。幻想的な異国情緒に富む主題を好み,管弦楽法の権威として多くの近代作曲家に影響を与えた。主作品は管弦楽『スペイン奇想曲』 (1887) ,『シェエラザード』 (1888) ,オペラ『サドコ』 (1898) ほか室内楽曲,合唱曲,歌曲など多数。
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