リョウブ(令法)(読み)リョウブ(英語表記)Clethra barbinervis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リョウブ(令法)」の意味・わかりやすい解説

リョウブ(令法)
リョウブ
Clethra barbinervis

リョウブ科の落葉小高木。日本全土の日当りのよい山地に生える。高さは 6mぐらいで樹皮茶褐色,紙のように薄くはげ,サルスベリの幹のようで目立つ。葉は長さ6~12cmの広卵状披針形で先はとがり,葉縁には鋸歯があって,手ざわりはあらく下面には毛が多い。葉の裏面白色を帯び,10対前後の側脈が隆起していて目立つ。夏の初めに,白色5弁の小花を総状に多数つける。わずかな芳香を有し,ハチなども多く飛来する。幹は床柱材,また優良な木炭材となる。若葉はゆでたり,りょうぶ飯として食べられ,救荒植物となる。北アメリカにも同属近縁の種類がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android