リンガジャチ協定(読み)リンガジャチきょうてい(英語表記)Lingadjati Agreement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リンガジャチ協定」の意味・わかりやすい解説

リンガジャチ協定
リンガジャチきょうてい
Lingadjati Agreement

1947年3月 25日オランダインドネシア間で調印された協定。締結地にちなんでこの名がある。 45年8月 17日インドネシア共和国が独立を宣言,旧主権を回復しようとするオランダと対立し武力抗争となった。 46年 10月7日イギリスのキーラン卿を加えインドネシアとオランダの協議が行われ,11月 15日インドネシアの S.シャフリルとオランダの W.シュルメルホルが協定に合意し,インドネシアは事実上の承認を獲得。おもな内容は,(1) インドネシアがジャワスマトラ,マドゥラに事実上の主権を有する,(2) ボルネオ,東インドネシアをもってインドネシア連邦を構成する,(3) 49年1月1日までにオランダ=インドネシア連合を樹立し,外交,国防その他の事項を共同で処理する,(4) 将来インドネシア連邦を国連へ加入させるなどであった。 (→ハーグ協定 , レンビル協定 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android