リンク機能(読み)りんくきのう

知恵蔵 「リンク機能」の解説

リンク機能

ハイディフィニション・マルチメディア・インターフェース(HDMI)を使い、テレビレコーダー、AVアンプなどをひとつのリモコンでコントロールする機能。「ビエラリンク」(松下電器)、「アクオス・ファミリンク」(シャープ)、「ブラビアリンク」(ソニー)、「レグザリンク」(東芝)……というように、各社は液晶テレビのブランド名を冠し、自社機器による囲い込みをもくろんで、独自のリンク機能を喧伝(けんでん)している。 HDMIには、AV機器間の操作コントロールをCEC(コンシューマー・エレクトロニクス・コントロール)として規定している。テレビとDVDレコーダー、AVアンプをHDMIケーブルで結び、その中に制御信号を伝送させることにより、リモコン1つで、各機器の入力が切り替えられ、動作を実行するのに必要な複数機器の機能が立ち上がり、遂行される。これまでは、いちいち各機種の電源を入れ、テレビの入力を切り替え、レコーダーのリモコンで再生する……という煩わしい操作が必要だったが、リンク機能を使えば、1つのリモコンで、複数の機器をコントロールできるから、簡単である。 DVDを再生しようとすると、テレビの入力がDVDレコーダーに替わり、ホームシアターセットの電源が入り、所定のサラウンドモードで、5.1チャンネルからマルチチャンネルサウンドが発せられる……という複数の動作が自動的に連結されるので、使い勝手がとても良い。

(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android