リートフェルト設計のシュレーテル邸(読み)リートフェルトせっけいのシュレーテルてい

世界遺産詳解 の解説

リートフェルトせっけいのシュレーテルてい【リートフェルト設計のシュレーテル邸】

2000年に登録されたオランダの世界遺産(文化遺産)。シュレーテル邸は、首都アムステルダムの南25km、同国中部に位置するユトレヒト市(ユトレヒト州州都)にある。この邸宅は、オランダ人建築家ヘリット・トマス・リートフェルトが、1924年に未亡人のトゥルス・シュレーテルのために設計したもの。設計者のリートフェルトは、幾何学的芸術運動「デ・ステイル」(1917~1932年)のメンバーも務めた人物である。この建物は、デ・ステイル建築の代表作といわれ、赤・黄・青・白・灰・黒の線と面によって構成された造形は、1918年にリートフェルトが発表した代表作「レッド・アンド・ブルー・チェア」を発展させたものといわれている(彼は家具デザイナーとしても知られている)。シュレーテル夫人は、1985年に亡くなるまで、この邸宅で生活を送っていたが、夫人の死去後、邸宅は修復され、博物館として開放されている。◇英名はRietveld Schröderhuis(Rietveld Schröder House)

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android