リートリム県(読み)リートリム(英語表記)Leitrim

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リートリム県」の意味・わかりやすい解説

リートリム〔県〕
リートリム
Leitrim

アイルランド北西部,コンノート地方北東部の県。県都はダブリン北西約 140kmのカリックオンシャノン。北東はイギリス領北アイルランドに接し,北西端は大西洋ドニゴール湾に面する。北部は標高 500m程度の山地,南部は漂礫土におおわれた低地から成り,県のほぼ中央にアレン湖がある。低地の大部分農地となっているが,数多くの湖や泥炭湿地が散在する。古代の王国は 12世紀のアングロ・ノルマン侵入に屈し,中世後半にはイングランド搾取のもとに疲弊を続け,人口は 19世紀なかば以来漸減,現在も過疎化が進んでおり,人口最少の県となっている。土地はやせていて,ジャガイモ,カラスムギなどが栽培されるが,農業の中心は牧畜で,北部ではヒツジウシ,南部ではウシの飼育が行われる。乳製品,ジャムなどの製造が行われるほか,衣料,電気器具,自動車部品などの工業が立地。面積 1525km2。人口2万 5297 (1991) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android