ルイ(1世)(読み)るい(英語表記)Louis Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルイ(1世)」の意味・わかりやすい解説

ルイ(1世)
るい
Louis Ⅰ
(778―840)

カロリング朝フランク王国第2代の王(在位813~840)。ドイツではルートウィヒ1世とよばれる。カール大帝の第3子で、初めアクィタニア分国王に封ぜられたが、2人の兄が早世したため813年父の共同統治者となり、翌年父の死後単独で帝国を統治した。信仰心厚く、教会修道院を保護したので敬虔(けいけん)帝とよばれたが、政治的にはフランク王国を弱体化させる結果を招いた。帝国計画令を発し(817)、次子ピピンをアクィタニア、三子ルートウィヒをバイエルンの分国王に封じ、長子ロタールに皇帝位を譲ることを定めたが、再婚後生まれたカール(2世)のため相続令を修正しようとした結果、3人の子供に結束して背かれ、一時は廃位の憂き目をみた。この相続争いは彼の死後内乱に発展し、ベルダン条約(843)で帝国は3分割された。

[平城照介]

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旺文社世界史事典 三訂版 「ルイ(1世)」の解説

ルイ(1世)

ルートヴィヒ(1世)

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