ルリスズメダイ(読み)るりすずめだい(英語表記)blue devil

翻訳|blue devil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルリスズメダイ」の意味・わかりやすい解説

ルリスズメダイ
るりすずめだい / 瑠璃雀鯛
blue devil
[学] Chrysiptera cyanea

硬骨魚綱スズキ目スズメダイ科に属する海水魚。和歌山県以南の太平洋分布。体は長卵形で、体色は鮮やかな青色を帯びる。体色、体形に性的二形が認められ、雄は尾びれの後縁まで青くて全長7センチメートルになるが、雌は尾びれは透明で全長も雄よりわずかに小さく、このため雌にはコバルトスズメダイという別名も与えられた。暖海の浅い岩礁域にきわめて普通に観察される。初夏に産卵し、卵は楕円(だえん)形、付着性で、雄が孵化(ふか)するまでの間保護する。飼育が容易で観賞魚として親しまれる。食用とはしない。

井田 齋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android