レイヨンフーブド(英語表記)Leijonhufvud, Axel Stig

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レイヨンフーブド」の意味・わかりやすい解説

レイヨンフーブド
Leijonhufvud, Axel Stig

[生]1933.9.6. ストックホルム
スウェーデン生れのアメリカ在住の経済学者。ルンド大学で学び,ノースウェスタン大学で経済学博士号取得,1964年以降カリフォルニア大学へ移り,71年同大学教授。 68年に公刊の『ケインジアンの経済学とケインズの経済学』 On Keynesian Economics and the Economics of Keynesで,それまでの新古典派総合の IS-LMモデルに依拠するケインジアンの経済学を,理論としてのケインズ革命とは何であるかを示すことはできないとして,R.クラウアーとともに厳しく批判した。ケインズの革新的な点は一般均衡価格を市場参加者に無償で知らせる競売人を排除した点にあるとして,非一般均衡価格下での取引を認める数量調整による体系を提示した。彼らの議論はその後 1970年代に一般不均衡理論として展開された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android