レダクチン酸(読み)レダクチンサン

化学辞典 第2版 「レダクチン酸」の解説

レダクチン酸
レダクチンサン
reductic acid

2,3-dihydroxy-2-cyclopenten-1-one.C5H6O2(114.10).ペクチンガラクツロン酸キシロースなどの糖類を希硫酸中オートクレーブ中で加熱すると生成する.3-クロロシクロペンタン-1,2-ジオンを酸加水分解しても生成する.黄色の結晶.分解点213 ℃,150 ℃(27 Pa)で昇華すると白色の結晶となる.水,エタノールに可溶,ベンゼンに不溶.L-アスコルビン酸によく似た化学的性質をもつエンジオールであり酸性を示す.フェーリング液,ヨウ素溶液を還元し,銀鏡反応を呈する.[CAS 80-72-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android