レモンの原理(読み)レモンノゲンリ

デジタル大辞泉 「レモンの原理」の意味・読み・例文・類語

レモン‐の‐げんり【レモンの原理】

情報の非対称性市場に及ぼす影響について論じたミクロ経済学理論。中古車市場で、外見からはわからない欠陥車レモン)と優良車(ピーチ)が混在していると、買い手が高い金額で欠陥車を買うことを恐れ、欠陥車に相当する金額しか払わなくなるため、市場に優良車を出す売り手がいなくなる。売り手・買い手の情報格差原因で、質の悪い商品しか市場に出回らなくなる「逆選択」が起きるという理論。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android