ロウサン場所(読み)ろうさんばしよ

日本歴史地名大系 「ロウサン場所」の解説

ロウサン場所
ろうさんばしよ

千歳川中流域に設定されていた近世の場所(持場)名。ルウサン場所ともいう。シコツ十六場所の一で、一七九九年(寛政一一年)ユウフツ場所に含まれた。支配所持名前帳に鳥屋所在地として「石猟ノ遊張志古津留参」「志古津ノ留宇参」とみえ、前者の支配所持は松前主水(広時。延宝七年から家老)後者は岡田彦兵衛であった。享保十二年所附は「るうさん」とし、松前主水・厚谷又左衛門・木村与右衛門・岡口彦兵衛の四人の給所であった。「東蝦夷地道中記」には領主支配、請負人阿部屋伝吉、支配人又右衛門、運上金二〇両、人数三〇人ほどとあり、「東蝦夷地場所大概書」ではもと松前直領、運上金四九両二分とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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