ロッキード・マーティンP-3オライオン(読み)ロッキード・マーティンピーさんオライオン(英語表記)Lockheed Martin P-3 Orion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ロッキード・マーティンP-3オライオン
ロッキード・マーティンピーさんオライオン
Lockheed Martin P-3 Orion

アメリカ海軍の対潜哨戒機ロッキードが民間向け4発ターボプロップ機エレクトラを基本に開発,最初のP-3Aは 1961年4月に初飛行した。続いて出力を上げたP-3Bが登場,1968年には発達型のP-3Cが飛び,翌年から配備についた。陸上基地を拠点とし,大きな行動能力と対潜水艦情報処理能力が特徴。P-3Cは,エンジンがアリソンT-56-A-14ターボプロップ (4910馬力) 4,乗員 10,全長 35.6m,全幅 30.3m,総重量 64.4t,最大速度時速 761km,出動半径 3835km,任務飛行 15時間以上。磁気探知機ソノブイ (音響探知用小型浮標) ,レーダ,ECM (電子対抗) ,コンピュータ情報処理装置,慣性航法装置などの対潜機器を装備する。また機雷爆雷魚雷爆弾,ロケットなどの武装搭載量は 9.1t。アメリカ海軍のほか,オーストラリア,ニュージーランドノルウェー,スペイン,オランダイランなどで使用中。日本の海上自衛隊も採用している。 (→哨戒機 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android