ロハス(読み)ろはす

精選版 日本国語大辞典 「ロハス」の意味・読み・例文・類語

ロハス

(Manuel Roxas マヌエル━) フィリピン政治家。一九三八年独立準備政府財務長官となる。第二次世界大戦中は抗日運動を援助し、日本軍に捕えられたが、四六年独立とともに初代大統領に就任。(一八九二‐一九四八

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デジタル大辞泉 「ロハス」の意味・読み・例文・類語

ロハス(Roxas)

フィリピン中央部、ビサヤ諸島最西端のパナイ島の都市。旧称カピス。同島北岸に位置する。カピス州の州都。周辺ではサトウキビ、米、ココヤシなどを産する。1951年、同国独立後の初代大統領マニュエル=ロハスにちなんで、現名称に改称された。

ロハス(Manuel Roxas)

[1892~1948]フィリピンの政治家。1938年独立準備政府財務長官となる。第二次大戦中は抗日運動を援助し、日本軍に捕らえられたが、1946年独立とともに初代大統領に就任。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロハス」の意味・わかりやすい解説

ロハス
ろはす

健康や環境問題などを重視するライフスタイル。lifestyles of health and sustainabilityの頭文字をとった造語で、LOHASと表記されることもある。1998年、アメリカの社会学者ポール・レイPaul H. Rayと心理学者シェリー・アンダーソンSherry R. Andersonによる全米15万人を対象とした調査で、新たな生活観をもつ人々の存在が判明した。その後、ロハスを志向する人々の消費行動をビジネスに結び付け、おもにマーケティング概念として使われるようになった。

 大量消費・大量生産による環境破壊への反省から、質素で自然志向の生活を実践している層をさす。健康のためにスポーツで汗を流し、食材には無農薬で育てた有機栽培食品を選び、少々高くてもエコカーに乗るといった消費行動をとる特徴がある。ロハスを志向する人はアメリカでは成人の3分の1程度おり、とくに女性が6割を占めるとされている。市場規模は30兆円台とも40兆円台ともいわれる。日本でも2004年(平成16)ごろからマスコミや雑誌で取り上げられるようになり、自然食や環境にやさしい製品を売り物にするロハス企業が相次いで登場し、広告戦略などにも取り入れられている。

[編集部]

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改訂新版 世界大百科事典 「ロハス」の意味・わかりやすい解説

ロハス
Manuel Roxas
生没年:1892-1948

フィリピンの政治家。パナイ島のカピス州カピス(現,ロハス市)の生れ。1913年フィリピン大学法学部を優秀な成績で卒業し,同年の弁護士資格試験に最高点で合格した。その後,州知事,下院議員,同議長を歴任し,34年の独立法制定に貢献した。35年のコモンウェルス成立とともにケソン大統領の下で財務長官を務めた。41年秋上院議員に当選したが,太平洋戦争中にミンダナオ島で日本軍の捕虜となった。神保信彦中佐の尽力で死刑を免れ,以後の親密な交友関係は有名である。46年リベラル党を創設し,同年の大統領選でナショナリスタ党オスメーニャSergio Osmeñaを破って当選,フィリピン共和国の初代大統領に就任した。戦後の戦災復興に努めたが,48年心臓病で急死した。
執筆者:

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知恵蔵 「ロハス」の解説

ロハス

スロー・デザイン」のページをご覧ください。

ロハス

ロハスはLifestyles Of Health And Sustainabilityの頭文字をとった略語。1990年代の後半にアメリカで唱えられ、2002年ごろから、日本の新聞などでも取り上げられ、健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルとして、注目され、ロハスなモノ、コトなどが紹介されている。ロ・ハウスは、ロハスな暮らしを過ごす住宅として登場し、省エネルギー住宅を中心に住宅としての機能やデザイン、素材などに関する研究や提案が紹介され始めている。

(平井允 まちづくりプランナー / 2008年)

ロハス

LOHAS」のページをご覧ください。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロハス」の意味・わかりやすい解説

ロハス
Roxas y Acuña, Manuel

[生]1892.1.1. フィリピン,パナイ,カピス
[没]1948.4.15. フィリピン,パンパンガ,クラークフィールド
フィリピンの政治家。フィリピン大学で法律を学んだのち,1917年カピス (現ロハス) 市市会議員として政界に入り,19~21年カピス州知事。 21年フィリピン議会下院議員。 32年国民党の S.オスメーニャとともにフィリピン独立使節団を率いてワシントン D.C.へおもむき,34年制憲会議議員。 38~40年フィリピン連邦の蔵相。第2次世界大戦中は親日の J.ラウレル政権のもとで働き,戦後対日協力者として裁判にかけられたが,友人の D.マッカーサー将軍に救われた。 45年上院議長。 46年フィリピン連邦の大統領に選出され,同年7月4日の独立に伴い初代大統領。

ロハス
Roxas

旧称カピス Capiz。フィリピン,ビサヤ諸島西部,パナイ島北東岸の港湾都市。カピス州の州都。シブヤン海に注ぐパナイ川の河口から 6km上流にあり,河口にカピス港がある。南岸のイロイロと鉄道で結ばれ,パナイ川の肥沃な沖積平野を後背地として,ビサヤ諸島西部の一商業中心地となっている。人口 10万 3000 (1990推計) 。

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リフォーム用語集 「ロハス」の解説

ロハス

Lifestyles Of Health And Sustainabilityの略。元々は環境や健康への意識が高い人々を営利活動に結びつけるために生み出されたマーケティングコンセプトであり、日本で、「健康と環境を志向するライフスタイル」と意訳され、スローライフやエコに続いて広まった。一般的には、健康や癒し・環境やエコに関連した商品やサービスを総称してロハスと呼び、ロハス的な事・物に興味を持つ人をロハスピープルと呼ぶ。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ロハス」の解説

ロハス
Manuel Roxas

1892~1948

フィリピン共和国の初代大統領(在任1946~48)。フィリピン大学を卒業後,ケソンに認められ,1922~38年の間,下院議員を務めた。38年に独立準備政府(コモンウェルス)の財務長官となり,46年共和国初代大統領に当選し,親米政策を推進したが,48年に急病死した。

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百科事典マイペディア 「ロハス」の意味・わかりやすい解説

ロハス

フィリピンの政治家。州知事,下院議長を歴任。対米独立交渉,コモンウェルス憲法準備に参画。のち財務長官。第2次大戦中は日本軍に捕らえられ,戦後独立とともに1946年初代大統領に選ばれたが事故死。
→関連項目キリーノ

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367日誕生日大事典 「ロハス」の解説

ロハス

生年月日:1892年1月1日
フィリピンの政治家,初代大統領(1946〜48)
1948年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のロハスの言及

【リベラル党】より

…大戦後,フィリピン政治は,日本占領期の対日協力者をどう扱うかという難問に直面した。ワシントンでコモンウェルスの亡命政権を維持したナショナリスタ党のオスメーニャ大統領は,アメリカ国防省の圧力で対日協力者処罰方針をとらざるをえなかったが,戦後政治の新しい指導者をめざすロハスは,GHQ司令官マッカーサーの後ろ盾を得て対日協力者免罪方針を打ち出し,1945年12月ナショナリスタ党を離党した。彼と同調者は46年1月リベラル党を結成,同年4月の大統領および国会議員選挙に臨んで大勝し,党の地盤を確立した。…

※「ロハス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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