日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ロード(Alessandro de Rhodes)
ろーど
Alessandro de Rhodes
(1591―1660)
イエズス会宣教師。フランスのアビニョンに生まれる。1623年マカオへきて、その後コーチシナ、トンキンへ赴き、その地の言語を修得し、布教活動を行った。トンキン禁教令のためマカオへ行き、10年間布教を続けた。マカオとコーチシナの間を四度往復し、多数を改宗させた。1645年強制的にヨーロッパへ追放されたが、1655年ふたたびトルコ布教のために派遣され、1660年ペルシアで没した。アンナンの言語、民族、歴史を研究し、ことに彼の編纂(へんさん)による『アンナン・ポルトガル・ラテン語辞典』(1651)は有名である。
[宮崎賢太郎 2018年8月21日]