ローリー(アメリカ合衆国)(読み)ろーりー(英語表記)Raleigh

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ローリー(アメリカ合衆国)
ろーりー
Raleigh

アメリカ合衆国、ノース・カロライナ州中央部の都市で、同州の州都。人口27万6093(2000)。ピードモント台地海岸平野が接する所に位置し、同州の政治・文化の中心地として知られる。周辺の農業地帯で生産される綿花、野菜、果物ブロイラー肉牛の取引中心地であるとともに、繊維、家具、食品、電気器具などの工業も発達している。1792年に計画的に建設された町で、94年にロアノークから同地に州都が移った。町のおもな活動は州政府に関係したものであったが、1840年に鉄道が開通してから周辺で産する農産物集散地として発展した。南北戦争後は繊維工業が発展し、今日の工業活動の基礎となった。ノース・カロライナ州立大学をはじめとした九つの大学をもつ教育都市でもある。ローリー・ダーラム都市圏域にはノース・カロライナ大学デューク大学もあり、圏域内は人口当りの博士号取得者数が全米一である。カシの木が多く、オーク・シティともよばれる。また、17代大統領アンドリュー・ジョンソンの生地としても知られる。

[菅野峰明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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