ワスレナグサ(勿忘草)(読み)ワスレナグサ

百科事典マイペディア 「ワスレナグサ(勿忘草)」の意味・わかりやすい解説

ワスレナグサ(勿忘草)【ワスレナグサ】

ヨーロッパアジア原産のムラサキ科多年草であるが,秋まき一年草として扱う。茎は高さ40cm内外,5〜6月,花冠の先が5裂した小花を総状に開く。花は初め淡紅色,のちコバルト色となる。繁殖は実生(みしょう)による。近縁エゾムラサキはヨーロッパ,北アフリカ,アジアに広く分布し,日本でも北海道,本州中部の深山にはえる。茎の基部は地をはい,高さ12〜40cm,花はるり色となる。花壇用,切花用として栽培されており,園芸品種には白や桃色の花もある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワスレナグサ(勿忘草)」の意味・わかりやすい解説

ワスレナグサ(勿忘草)
ワスレナグサ
Myosotis scorpioides; forget-me-not

ムラサキ科の多年草で,ヨーロッパ原産。観賞用として鉢植,花壇に栽培される。地下茎から分枝した茎は高さ 30cmぐらいとなり,下部には多くの根出葉を生じる。根出葉は長さ5~8cmの細長いへら状,有柄で白い軟毛が生えるが,上部茎葉は小さく長楕円形で無柄である。春に,茎の頂端総状花序を出して,下から順に花をつける。径6~8mmのるり色の小花で,花冠は5裂する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android