ワッカ(読み)わつか

日本歴史地名大系 「ワッカ」の解説

ワッカ
わつか

アイヌ語に由来する地名。サロマ湖北部とオホーツク海に挟まれた長い砂洲上に位置し、当地一帯は近代に入り鐺沸とうふつ村に包含された。「ワツカ」と記すものが多いが(島「入北記」、玉虫「入北記」など)、「地名考并里程記」には「ワッカレバコタン」とみえ、語義について「夷語ワッカとは水の事。レバとは沖へ出るといふ事。(中略)則、水の沖合へ出ると訳す。此川出水の節、遠沖まで水の色かはる故、此名ある由」と記す。一七九八年(寛政一〇年)の谷口青山沿岸図(市立函館図書館蔵)にも「ワツカレバコタン」とあり、「シヤルマノ沼、沼ノ岸海岸も同名也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android