ワーゲノフィルム(英語表記)Waagenophyllum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワーゲノフィルム」の意味・わかりやすい解説

ワーゲノフィルム
Waagenophyllum

刺胞動物門花虫綱四放サンゴ亜綱ロンスダレイア科の化石属。ワーゲンサンゴともいう。叢状の細枝からなる群体をつくる四放サンゴ。サンゴ個体は細長く,直径は数mmから 2cmほどで,床板は著しく傾斜し,第3次隔壁がない。古生代ペルム紀中期から後期示準化石。当時のテチス海域を特徴づける。(→刺胞動物花虫類無脊椎動物ルゴースサンゴ類

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のワーゲノフィルムの言及

【サンゴ(珊瑚)】より

…日本ではシルル紀から二畳紀にわたり,それぞれの紀に特徴的な種属が報告されており,示準化石として有効なものが多い。その例としてカルセオラCalceola,ケイチョウフィルムKueichouphyllum(貴州サンゴ)やワーゲノフィルムWaagenophyllumなどがある。 六放サンゴ類は中生代三畳紀から現在まで知られている花虫綱の一グループで,過去,現在を通じてサンゴ礁を形成してきたもっとも重要なグループである。…

※「ワーゲノフィルム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android