ヲコチベ(読み)をこちべ

日本歴史地名大系 「ヲコチベ」の解説

ヲコチベ
をこちべ

漢字表記地名「興部」のもとになったアイヌ語に由来する地名。天保郷帳に「モンベツ持場」のうち「ヲコチベ」とみえ、当地一帯は近代に入って興部村に包含された。仮名表記ではほかに「オコツベ」(蝦夷志)、「ヲコツベ」(西蝦夷地日記)、「おこつべ」(元禄郷帳)などとも記録されている。「津軽一統志」のシャクシャイン蜂起の折の「狄在所の名」に「おこつへ村 (狄)百人程 大将名不知」とみえるのが早い例である。「西蝦夷地日記」は「サワキ」「ヲコツベ」「モヲコツベ」「ルロヲツ」の四ヵ所を合せて二八軒・一〇七人のアイヌ住人がいたことを伝えている(文化四年九月二一日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android