ヴァル-ディ-ノートの後期バロック様式の町々〈シチリア島南東部〉(読み)ヴァルディノートのこうきバロックようしきのまちまち〈シチリアとうなんとうぶ〉

世界遺産詳解 の解説

ヴァルディノートのこうきバロックようしきのまちまち〈シチリアとうなんとうぶ〉【ヴァル-ディ-ノートの後期バロック様式の町々〈シチリア島南東部〉】

2002年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)で、シチリア島の南東部、シチリア州カターニア県、シラクーザ県、ラグーザ県の各都市に位置する。1693年1月9日と1月11日に活火山のエトナ山周辺に大地震が発生し、ヴァル・ディ・ノート渓谷にある8つの町、カルタジローネ、ノート、ミリッテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニア、モディカ、カターニア、パラツォロ・アクレイデ、ラグーザ、シクリは9万6000人もの死傷者を出した。これらの町は中世前半に形成され、城や教会を中心に発展したものだったが、地震の後、地元の貴族らの働きによって驚異的な復興を遂げ、ドゥオモ広場大通りに後期バロック様式で統一された建物が再建された。こうした建築群が人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はLate Baroque Towns of the Val di Noto (South-Eastern Sicily)

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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