一厘銭(読み)いちりんせん

精選版 日本国語大辞典 「一厘銭」の意味・読み・例文・類語

いちりん‐せん【一厘銭】

〘名〙 江戸時代通用の寛永通宝銅一文銭をいう明治以降の称。明治四年(一八七一五月の「新貨条例」公布以降もそのまま使われ、同年一二月には「一厘」通用に規定されたところからいう。昭和二八年(一九五三)末限り通用禁止。
風俗画報‐三二号(1891)関西旅行あか妻日記「机を列べて其上に一厘銭九厘づつを一緡とし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android