一善(読み)いちぜん

精選版 日本国語大辞典 「一善」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぜん【一善】

〘名〙
一つのよい行ない。一徳行。
※藤原保則伝(907)「見其有一善、則悦顔色
私聚百因縁集(1257)二「一善なりと云へども之を修せば其の功徳無量なるべしと云々」 〔礼記‐中庸〕
ほかに善といえるもののない、たった一つの善。「法華経」の説く、一仏乗立場をいう。唯一の善。
※日蓮遺文‐立正安国論(1260)「汝、早改信仰之寸心、速帰実乗之一善

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android