一尾村(読み)いちおむら

日本歴史地名大系 「一尾村」の解説

一尾村
いちおむら

[現在地名]福知山市字一尾

由良川の支流長尾ながお川に沿い、本支流の合流点から約一キロ上った所の狭い谷間の村。

中世佐々岐ささき下山しもやま(金山郷)に含まれる。

宝暦一〇年(一七六〇)四月の指出明細帳(和久昇一家文書)に、寛文二年(一六六二)藩主松平忠房時代の検地記録を載せる。それに「一尾村田方惣反合四町弐反五畝弐拾壱歩 此高四拾八石七斗九升五合、畑方惣反合三町五反三畝八歩 此高拾七石三斗九升九合、田畑高合六拾六石」「高札場但シ切(ママ)丹御制札斗、郷蔵壱所梁行壱間半桁行弐間、威鉄砲弐挺、番人ノ義ハ長尾村より掛持ニ仕来候」などとある。

丹波志」は「一尾村 古花倉也」とし、高六六石を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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