一結・一掬(読み)ひとむすび

精選版 日本国語大辞典 「一結・一掬」の意味・読み・例文・類語

ひと‐むすび【一結・一掬】

〘名〙
① ひとつにむらがっていること。ひとむれ。一団。煙などの場合にいう。
※正治初度百首(1200)冬「遠方にただ一むすひ立つ煙思ひとくにぞ小野の炭がま〈藤原隆房〉」
② 一回結ぶこと。また、一つの結びめ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 紐の結びの一つ。柱に紐を結ぶ時や、丸太材を引っぱる際の結び方。
④ (一掬) 水などを一回手で汲むこと。また、その汲んだ水。
宝物集(1179頃)「大海の一むすびがほどを申侍らむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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