一葉たご(読み)ヒトツバタゴ

デジタル大辞泉 「一葉たご」の意味・読み・例文・類語

ひとつば‐たご【一葉たご】

モクセイ科の落葉高木。高さ約10メートル。葉は楕円形で、長い柄をもち、対生する。雌雄異株。5月ごろ、白い花を円錐状につける。花びらは四つに裂けていて裂片は細長い。木曽川付近および対馬分布。名はタゴ(トネリコ方言)の仲間と思われたことによる。明治神宮外苑にあった大木は、名がわからない珍木として、なんじゃもんじゃの木とよばれていた。→何じゃもんじゃ

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精選版 日本国語大辞典 「一葉たご」の意味・読み・例文・類語

ひとつば‐たご【一葉たご】

  1. 〘 名詞 〙 モクセイ科の落葉高木。本州長野・愛知・岐阜・三重の各県、九州の対馬、朝鮮、台湾、中国に生え、庭園樹とされる。高さ一〇~三〇メートル、径六〇センチメートルに達する。葉は対生し、楕円形で柄をもち両面の中肋に細軟毛を散生する。雌雄異株。春、先が四裂して芳香のある白い花が円錐状に群がって咲く。花の裂片は線形で長くやや外側に巻く。果実は楕円形で黒く熟す。〔物品識名拾遺(1825)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「一葉たご」の解説

一葉たご (ヒトツバタゴ)

学名Chionanthus retusus
植物。モクセイ科の落葉高木

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