デジタル大辞泉
「七の社」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
なな【七】 の 社(やしろ)
[一] 滋賀県大津市坂本にある
日吉(ひえ)大社を構成している山王二一社のうち、西本宮(大宮)・東本宮(
二宮)・
宇佐宮(聖真子
(しょうしんじ))・八王子宮・白山姫神社(
客人)・樹下神社(十禅師)・三宮神社の称。これを上七社ともいう。その他を中七社、下七社とする。→
山王七社(さんのうしちしゃ)。
※新古今(1205)神祇・一九〇二「わが頼むななの社のゆふだすきかけても六の道にかへすな〈慈円〉」
[二] 京都市上京区社横町にある櫟谷
(いちいだに)七野神社の古称。七つの社と称するのは、主祭神春日明神のほかに伊勢・八幡・
賀茂・松尾・平野・
稲荷の六社をあわせまつったからという。
一説に、当社の近くに
内野・北野・〆
(しめ)野(
萩野または御栗野とも)・蓮台野・
紫野・上野・平野の七野があり、その惣社だから七野社であるともいい、なお七野の数え方にも
諸説がある。また、山王七社を
勧請(かんじょう)したからともいう。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報