七座(読み)シチザ

デジタル大辞泉 「七座」の意味・読み・例文・類語

しち‐ざ【七座】

鎌倉室町時代各地に設けられた7種の座。絹座炭座米座檜物座ひものざ千朶積座せんだづみざ相物座あいものざ・馬商座の七つ一説に、魚・米・器・塩・刀・衣・薬の七つの専売店ともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「七座」の意味・読み・例文・類語

しち‐ざ【七座】

〘名〙
① (「ざ」は祭神仏像などを数えるときに添える接尾語) 七つの座。七つの神体。七つの仏像。また、七つの神社仏閣
② (「ざ」は中世の商工業者の組合のこと) 鎌倉・室町時代に、各地の市場に設けられた代表的な七つの座。絹の座・炭の座・米の座・檜物(ひもの)座・千朶積(せんだつみ)座・相物(あいもの)座・馬商(ばしょう)座の七つの座。一説に、魚・米・器・塩・刀・衣・薬の各専売店のことともいう。〔庭訓往来(1394‐1428頃)〕
北条五代記(1641)一〇「松原大明神の宮のまへ通町ほとは毎日市立て七座の棚をかまへ」

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