七明年(読み)シチミョウネン

デジタル大辞泉 「七明年」の意味・読み・例文・類語

しち‐みょうねん〔‐ミヤウネン〕【七明年】

[形動ナリ]気の長いさま。先の長いさま。
「庭に柿のさねを植ゑて、八年したらば孫共に木練こねりの取り飽きさすべしと―なる事をたくみ」〈浮・色三味線・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「七明年」の意味・読み・例文・類語

しち‐みょうねん‥ミャウネン【七明年】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 気の長いさま。さきの長いさま。待ち遠しいさま。
    1. [初出の実例]「かんこ鳥諸鳥の音まで知れたり 七明年は山中の花」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一一)
    2. 「隠居の庭に柿の核を植て、八年したらば孫共に木練の取飽さすべしと七明年(しちミャウネン)成事をたくみ」(出典:浮世草子傾城色三味線(1701)大坂)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android