三ッ又峠(読み)みつまたとうげ

日本歴史地名大系 「三ッ又峠」の解説

三ッ又峠
みつまたとうげ

北秋田・仙北せんぼく両郡および鹿角かづの市にまたがる三ッ又森(一一一九メートル)にかかる峠。藩政期には東は南部領鹿角郡に接するため、境方廻山のための小屋が設けられた。しかし峠が交通路として利用されたことはほとんどなく、「六郡郡邑記」森吉もりよし村の項にも「秋田郡と仙北郡の境は三ツ又、御当領と南部領との境は南部鹿角之郡夜明島川沢、御当領三ツ又堺より大杉峯大葛境赤坂迄也」とあるのみで、峠の名称はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報