三上神社古墳群(読み)みかみじんじやこふんぐん

日本歴史地名大系 「三上神社古墳群」の解説

三上神社古墳群
みかみじんじやこふんぐん

[現在地名]野洲町妙光寺

妙光寺みようこうじ山南麓の御上みかみ神社周辺にあり、総数三〇基からなる。いずれも横穴式石室を内部主体とする小規模な円墳で、最大で直径一二メートル前後。あま山・菩提寺ぼだいじ山山麓の北桜きたざくら南桜みなみざくら古墳群よりひとまわり規模が小さい。山麓の裾部に位置するものは墳丘も比較的しっかりしており、石室規模も大きく(二四号墳は玄室長四・三メートル、同幅一・九メートル)花崗岩を使用している例が多い。これに比べ斜面に分布する古墳の多くは付近の山に産する石材(チャート)を用いた石室で、規模も小さい(一二号墳は玄室長二・五メートル、同幅一・三メートル)。築造場所により石室などの内容にかなりの差が認められる古墳群だといえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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