三井信託銀行(読み)みついしんたくぎんこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三井信託銀行」の意味・わかりやすい解説

三井信託銀行
みついしんたくぎんこう

信託銀行。 1924年日本最初の信託会社,三井信託として設立。当初は金銭信託業務で順調に拡大,社債地方債の引受業務にも進出。 1938年以降さらに金銭信託に力を入れ,相次いで営業店舗を増設,1945年に金銭信託は 10億円を突破。 1948年東京信託銀行と改称,銀行業務も兼営。 1950年日本投資信託と合併,1952年三井信託銀行と社名を変更。同年発足した貸付信託制度は資金吸収に大いに効果を上げた。 1956年動産設備信託業務を開始,1958年証券代行業務に進出,1962年退職年金基金信託業務,1966年調整年金信託業務の取り扱い開始。 1998年フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルと貯蓄型金融商品の開発に向けて,業務提携を結ぶ。 2000年4月中央信託銀行と合併,中央三井信託銀行に社名を変更した。 2001年6月,中央三井信託銀行が三井住友銀行の保有するさくら信託銀行の全株式を譲り受ける。さらに 2002年2月,持株会社三井トラスト・ホールディングスが資本金 2600億円をもって設立され, 中央三井信託銀行と三井アセット信託銀行 (さくら信託銀行より名称変更) を完全子会社とする。この持株会社と信託銀行2行で三井トラストフィナンシャルグループを形成

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