三分制度[イギリス](読み)さんぶんせいど[イギリス](英語表記)tripartite division

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三分制度[イギリス]」の意味・わかりやすい解説

三分制度[イギリス]
さんぶんせいど[イギリス]
tripartite division

近代イギリスに特徴的な農業制度。エンクロージャー展開により農業の資本主義化が進行,その結果土地を所有し地代を受取る地主,土地を借り農業労働者を雇用して農場経営を行い利潤を獲得する農業資本家,農場での労働に対して賃金を受取る労働者という3階級から成る農業制度が形成された。 18~19世紀の地主寡頭政治の物的基礎をなした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android