日本大百科全書(ニッポニカ) 「三和(京都府)」の意味・わかりやすい解説
三和(京都府)
みわ
京都府中西部、天田郡(あまたぐん)にあった旧町名(三和町(ちょう))。現在は福知山市(ふくちやまし)の南東端を占める一地区。1955年(昭和30)菟原(うばら)、細見(ほそみ)、川合(かわい)の3村が合併して三和村となり、1956年町制施行。2006年(平成18)三和町は福知山市に編入。国道9号、173号が通じる。南は兵庫県に接する。標高500メートル前後の丹波(たんば)高地が大部分を占めるが、中央を由良(ゆら)川の支流土師(はぜ)川が西流する。農林業を主とする山村で、丹波グリ、ブドウ、マツタケの特産がある。冬の農閑期に西宮(にしのみや)や伏見(ふしみ)の酒造地に杜氏(とうじ)に出る者が多い。1996年京都北部中核工業団地整備事業が進められ、金属加工や機械製造の工場が進出している。
[織田武雄]
『『三和町史』全4巻(1990~1998・三和町)』