三増峠(読み)みませとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三増峠」の意味・わかりやすい解説

三増峠
みませとうげ

神奈川県愛甲(あいこう)郡愛川町と相模原市(さがみはらし)緑(みどり)区の境界にある峠。標高317メートル。峠の南麓(なんろく)は1569年(永禄12)甲斐(かい)の武田信玄小田原北条氏康(うじやす)の両軍勢あわせて約5万が激戦を交え、北条勢が敗走した三増合戦の古戦場として知られる。現在は峠上に1969年(昭和44)に合戦400年を記念して愛川町が建てた記念碑があり、東麓の高峰集落には戦没した武田の将浅利信種(あさりのぶたね)の墓、両軍の戦死者を弔った首塚、胴塚などがある。小田急電鉄本厚木(ほんあつぎ)駅からバスの便がある。

[浅香幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android