三方引付(読み)さんぼうひきつけ

精選版 日本国語大辞典 「三方引付」の意味・読み・例文・類語

さんぼう‐ひきつけサンバウ‥【三方引付】

  1. 〘 名詞 〙 鎌倉幕府の訴訟審理機関。建長元年(一二四九)、御家人所領の相論を敏速に裁定するために、幕府裁判、政務決定機関である評定衆の下部機関として引付衆が設置され、三番に分けたことからいう。その頭人は評定衆中の北条氏一門の三名が任ぜられた。引付衆には右筆出身者や有力御家人が任命された。
    1. [初出の実例]「引付事。巳剋以前可行之。云頭人。云奉行人。莫遅参且可覧時付著到之由、被仰三方引付」(出典吾妻鏡‐建長二年(1250)四月二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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