三昧耶曼荼羅(読み)さんまやまんだら

世界大百科事典(旧版)内の三昧耶曼荼羅の言及

【印相】より

…たとえば大日如来の塔,薬師如来の薬壺,観音の蓮華や水瓶,文殊の利剣などはその一例である。これら手印や持物はまた〈三昧耶形(さんまやぎよう)〉といわれ,これらをもってあらわした曼荼羅(まんだら)を〈三昧耶曼荼羅〉という。【岩松 浅夫】
【仏像と印相】
印は標幟の意で,これで諸尊の内証の徳や本誓をあらわすものとされる。…

【曼荼羅】より

両界曼荼羅
[曼荼羅の種類]
 (1)法曼荼羅 呪という口称的な民間信仰の祈念の形式の中に,密教の三密(身・口・意)の口の凝集表現として,三鈷杵(さんこしよ)の中に尊像を封じこめたり(金剛界曼荼羅の微細会(みさいえ)),最も抽象化された梵字をつらねる(種子(しゆじ)曼荼羅)もの。(2)三昧耶曼荼羅 口を通しての音声的表現が最も抽象的なものとすれば,より具象化の進んだ仏の手に持つ持物(じぶつ)のようなシンボルは,仏の誓願の意志を示すには最もふさわしい。それを標幟(ひようじ),三昧耶形といい,これをもって表現したのが三昧耶曼荼羅である。…

※「三昧耶曼荼羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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