三朝(町)(読み)みささ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三朝(町)」の意味・わかりやすい解説

三朝(町)
みささ

鳥取県中央部、東伯(とうはく)郡にある町。1953年(昭和28)三朝、旭(あさひ)、竹田(たけだ)、小鹿(おしか)、三徳(みとく)の5村が合併して町制施行。国道179号、482号が通じる。中国山地に位置し、天神川支流の谷奥には落人(おちゅうど)伝説のある集落や、かつての木地屋集落、たたら集落がある。岡山県境の人形峠堆積(たいせき)型ウラン鉱床の埋蔵地として有名。三朝温泉のほか三徳山(国の名勝史跡)、小鹿渓(国名勝)などの観光資源に富み、三朝温泉南部の溶岩台地は三朝高原として開発され、高原道路が通じ、ゴルフ場(2014年閉鎖)などがある。三徳山にある三仏寺(さんぶつじ)は706年(慶雲3)に開かれたと伝えられる天台宗の寺で、奥院(投入堂)は国宝に、納経(のうきょう)堂などが国の重要文化財に指定されている。花倉山のヒノキ・ホンシャクナゲ群落は県の天然記念物。「さいとりさし」は県の無形民俗文化財。面積233.52平方キロメートル、人口6060(2020)。

[岩永 實]

『『三朝町誌』全2巻(1965、1968・三朝町)』


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