三木家住宅(読み)みきけじゆうたく

日本歴史地名大系 「三木家住宅」の解説

三木家住宅
みきけじゆうたく

[現在地名]姫路市林田町中構

三木家の祖は伊予河野氏の末で英賀あが城主三木氏と伝える。英賀城七代城主道秀の実子通基と定通の兄弟が落城前に逃れて林田村に落着き、弟定通が構三木家を、兄通基が六九谷三木家を興した。定通が邸を構えたのは聖岡ひじりおか上であったが、元和三年(一六一七)林田藩初代藩主建部政長入部に際し三木家は山下に移り、このとき大庄屋に任命された。さらに三代定久の時代に現在地へ移った。屋敷構え因幡へ通ずる道に沿って長屋門長屋を矩折れに建て、ほかは土塀を巡らしている。もとは長屋門の西方に藩主出入りのために特別な門が設けられていた。


三木家住宅
みきけじゆうたく

[現在地名]福崎町西田原

三木家は伊予河野氏の血脈を引く英賀あが(現姫路市)城主三木氏の子孫で、豊臣秀吉の中国制圧後に辻川つじかわに移り住んだと伝えられ、江戸時代後期には姫路藩の辻川組大庄屋を勤めた旧家(「福崎町史」など)。元禄年間(一六八八―一七〇四)に建てられた内蔵、正徳三年(一七一三)建設され文政一〇年(一八二七)に造り替えられた酒造蔵などがある。表座敷は本瓦葺で、鬼瓦に元文二年(一七三七)の銘があるので、その頃の建築と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「三木家住宅」の解説

三木家住宅

徳島県美馬市にある住宅。江戸時代前期に建てられたとされる。国指定重要文化財。

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