三枚重・三枚襲(読み)さんまいがさね

精選版 日本国語大辞典 「三枚重・三枚襲」の意味・読み・例文・類語

さんまい‐がさね【三枚重・三枚襲】

〘名〙
小袖を三枚重ねて着ること。また、重ねて着る三枚ぞろいの小袖。三番揃い。三領(みつえり)
浮世草子日本永代蔵(1688)一「緋縮綿を中に入れて三牧(マイ)かさねの袷」
② 冬の婦人和服の礼装
夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉三「白と紅との三枚襲(サンマイカサネ)で、ト羞しさうに坐った格好といふものは、ありゃ婦人が二度とないお晴だな」
③ (三枚重) 紙、板、敷物など薄くて幅の広いもの三枚を重ね合わせること。また、そのもの。特に、江戸時代、草履の表を三枚重ねて張ったもの。
洒落本傾城買指南所(1778)「ぞふりはなんだ、三まひ重(カサネ)か」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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